海外の「視床下部過誤腫」患者会のホームページに当院が紹介されました
欧米を中心とした視床下部過誤腫の患者会「Hope for Hypothalamic Hamartoma」のホームページに当院が紹介されています。
欧米を中心とした視床下部過誤腫の患者会「Hope for Hypothalamic Hamartoma」のホームページに当院が紹介されています。
白水 洋史
当院では、視床下部過誤腫センターを2008年5月に開設し、独立したセンターとして運営しています。
視床下部過誤腫は20万人に1人という稀少疾患であり、これまで情報が乏しく、その治療法に関する理解が少なく、良い治療が受けられなかった患者さんやご家族の皆さんに正しい情報と優れた治療を提供することがこのセンターの設立の目的です。
2014年末に130例の手術件数を超えましたが、重大な合併症を認めていません。
笑い発作は難治性の珍しいてんかん発作で、生後2歳前に発病します。その原因は視床下部過誤腫です。発作は毎日有り、患者さんごとで笑い方がステレオタイプ(いつも同じこと)であり、大笑い、クスクス笑い、ニヤニヤ笑いなどです。楽しさや感情を伴わない病的笑いに近いことも特徴的です。
脳の最深部に存在することから、脳神経外科手術の中でも難易度の最も高い手術とされてきました。当院では1997年に定位温熱凝固術を開発し、2013年9月で100例に手術を行って、それが他の術式と比べて最も安全で有効性の高いものであることを実証して順次発表してきています。 単一の術式で過誤腫の大きさや形状に関係なく適応できるのは当院の術式のみです。
1.Fukuda M, Kameyama S, Wachi M, Tanaka R (1999) Stereotaxy for hypothalamic hamartoma with intractable gelastic seizures: technical case report. Neurosurgery 44:1347-1350.
2.Homma J, Kameyama S, Masuda H, Ueno T, Fujimoto A, Oishi M, Fukuda M (2007)Stereotactic radiofrequency thermocoagulation for hypothalamic hamartoma with intractable gelastic seizures.Epilepsy Res 76 :15-21.
3.Kameyama S, Murakami H, Masuda H, Sugiyama I (2009)Minimally invasive magnetic resonance imaging-guided stereotactic radiofrequency thermocoagulation for epileptogenic hypothalamic hamartomas.Neurosurgery 65:438-449.
4.Kameyama S, Masuda H, Murakami H.Ictogenesis and symptomatogenesis of gelastic seizures in hypothalamic hamartomas: An ictal SPECT study. Epilepsia. 2010 Nov;51(11):2270-9.
可能な方は、以下の視床下部過誤腫質問票をご記入の上、初診時にお持ちください。
外来受診案内のページをご覧下さい。
てんかん外来のページをご覧下さい。