診療のご案内
外科診療について
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肺がん化学療法 | 月〜金曜日 午前 (一部、午後枠あり) |
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- 専門外来は予約制です。
- 他の病院や医院にかかっている病気について、当院での治療をご希望の方は、必ず紹介状をお持ち下さい。
肺がんの外来薬物療法(通院治療)について
化学療法(抗がん剤治療)や免疫療法を、一部の患者さんでは通院で行っています。
1.外来通院での薬物療法「充分な治療を、なるべく楽に」
従来は、治療薬の副作用のために肺がんの薬物療法は入院して行う必要がありました。しかし、近年は副作用の少ない治療薬が増え、副作用を軽減させる方法も改善しまし た。これらの進歩によって、肺がんの薬物療法を外来通院で受ける方が年々増えています。
肺がんとしっかり闘いながら、なるべく普通の生活や仕事を続けてゆく。これが通院治療の目標です。
進行肺がんの治療は長期間に及びます。一定の期間だけ入院して治療すれば済むというものではありません。長くがんばっていくためには、なるべくご自宅で普通の生活を過ごしつつ、病気とつき合っていくというやり方が望ましいと思います。私たちは、そのお手伝 いをしたいと考えています。
2.通院治療の実際
初めて肺がん薬物療法をお受けになる方には、まずは入院治療の形で1回目の治療をお受けいただいております。
治療の安全性や有効性を確認した上で、お体の状態が許す場合に通院治療をご案内しています。病状によっては、外来通院ではなく入院治療を中心に した方がよい場合もありますから、担当医とご相談いただきたいと思います。
【当日の手順について】
- 予約時間に第1外来受付にお越し下さい。
- 治療に先立って採血検査を行います。結果が出るまで30分ほどかかります。
- 胸部レントゲン検査がある場合は、採血検査の後に実施いただきます。
- 体温測定、血圧測定を行いつつ、担当看護師が体調をお伺いします。
- 治療を受けるに当たって気がかりなことがおありでしたら、看護師におっしゃって ください。
- 検査結果を医師が確認し、治療が可能と判断されたら治療薬の点滴を行います。
- 点滴治療に要する時間は、使用される治療薬の種類にもよりますが、おおむね1時間から3時間です。多くの場合、午前中で治療が終わります。
- 点滴中は専用のベッドで横になっていただくことが多いですが、トイレなどへの移動は可能です。ただし、薬液が漏れないよう、腕を激しく動かさないようにご協力ください。 もし、点滴部位の痛みや腫れ、気分不良などがありましたら、担当の看護師にお知らせく ださい。
- 抗がん剤の点滴が終了したら、担当医の診察をお受けください。 異常がなければ終了です。会計へ移動いただいて、次回受診の予約をご確認ください。
- 予約時間に第1外来受付にお越し下さい。
- 治療に先立って採血検査を行います。結果が出るまで30分ほどかかります。
- 胸部レントゲン検査がある場合は、採血検査の後に実施いただきます。
- 体温測定、血圧測定を行いつつ、担当看護師が体調をお伺いします。
- 治療を受けるに当たって気がかりなことがおありでしたら、看護師におっしゃって ください。
- 検査結果を医師が確認し、治療が可能と判断されたら治療薬の点滴を行います。
- 点滴治療に要する時間は、使用される治療薬の種類にもよりますが、おおむね1時間から3時間です。多くの場合、午前中で治療が終わります。
- 点滴中は専用のベッドで横になっていただくことが多いですが、トイレなどへの移動は可能です。ただし、薬液が漏れないよう、腕を激しく動かさないようにご協力ください。 もし、点滴部位の痛みや腫れ、気分不良などがありましたら、担当の看護師にお知らせく ださい。
- 抗がん剤の点滴が終了したら、担当医の診察をお受けください。 異常がなければ終了です。会計へ移動いただいて、次回受診の予約をご確認ください。
[参考]肺がんの化学療法と副作用
肺がんに対する薬物療法の中で、「抗がん剤」を使った治療を化学療法と言います。
抗がん剤は、がん細胞を抑える目的で使用されます。しかし、一方で一部の正常な細胞も壊してしまうという欠点もあります。
そのため、さまざまな副作用が現れます。 抗がん剤の副作用には、主として以下のようなことが知られています。
1)発熱
血液中の白血球が少なくなることによって病原菌への抵抗力が弱まります。このため、 感染症にかかりやすくなり、重症化することがあります。発熱は感染の兆候ですので注意 が必要です。
2)出血
血液中の血小板が減ることによって出血しやすくなります。鼻出血や、手足の紫斑(あ ざ)がみられることがあります。
3)貧血症状(だるさ、めまい)
血液中の赤血球が減ることによって、倦怠感やめまいが出ます。これは治療を重ねるに つれて頻度が増えます。場合によっては輸血を要する場合があります。
4)吐き気、嘔吐、食欲不振
抗がん剤の副作用でもっともつらい症状の一つです。ただ、近年は吐き気止めの薬剤が 進歩しており、以前に比べるとだいぶ軽くすむことが増えました。
5)便秘、下痢
腸の働きが低下して便秘を起こす人が多いです。一方、腸が刺激されて下痢を起こす人もあります。抗がん剤の中には下痢を起こしやすいものがあります。
6)手足のしびれ
抗がん剤による末しょう神経の障害によって、指先などがしびれる症状が出ます。ひど い場合はボタンをかけにくくなったり、足の裏がしびれて眠れないなどの場合があり、注 意を要します。これはもっとも対応が困難な副作用の一つです。
7)関節痛
抗がん剤によっては、治療後に関節の痛みが出て鎮痛薬の内服を要します。
8)ほてり、かゆみ
抗がん剤に対するアレルギー症状などで体のほてりやかゆみを感じる場合があります。まれ に重いアレルギー症状を起こすと、血圧の低下や呼吸困難をきたすことがあります。
9)脱毛
抗がん剤による治療に伴って頭髪が抜けることがよくみられます。薬剤によっては脱毛 が少なくすむ場合があり、また、個人差も大きいです。一般に、治療が終了して数ヶ月すると戻ります。
これらの副作用がすべて起こるわけではありません。
副作用の出方には個人差がありますし、使用する薬剤によっても異なります。
それぞれの副作用がいつ頃に起こりやすく、 どのくらい続くのか、そして、発生した場合の対応については、担当医や看護師がご説明申し上げます。ご一緒に対処方法を考えて、治療を成功させましょう。